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病理診断科

診療スタッフ

宮田 和幸(みやた かずゆき)科部長 (社)日本病理学会 病理専門医

 

病理診断科の紹介

病理の主な仕事内容は、組織診・細胞診・病理解剖です。患者さんに直接会う機会はありませんが、患者さんから検査や手術で得られた組織や細胞について、顕微鏡を用いて病理学的診断を行っています。

組織診では生検組織片や手術で摘出された臓器組織について、細胞診では擦過や穿刺吸引によって採取された細胞などについて、その良悪性等の診断を行います。多くの場合病理学的診断は最終診断となり、治療方針の決定などに関わる重要性を有しています。術中迅速診断といって、手術中にも腫瘍の良悪性の判断や切除範囲の決定などのために、病理学的診断を行うこともあります。一般の組織染色方法では診断が確定しない場合やより正確に診断するために、必要に応じて免疫組織学的な検索も追加して行っています。

病理解剖は不幸にして患者さんが亡くなられた時,ご遺族の許可を得て行なわれます。生前の診断、病態の理解、死亡原因が正しかったのかなどを検証し、疾患に対するより深い理解とその後の診療に役立つように臨床に反映させる目的があります。

 

実績

年間、組織診約2,500件、細胞診約1,300件、術中迅速診断約120件、免疫染色約300件、病理解剖約5件です。
また、上記の病理診断以外にも、消化器や呼吸器などに関しては定期的に術前術後の症例検討も行っています。外科系ドクターを始め各科のドクターとの緊密なコミュニケーションをはかり、常に正しい診断に基づいた正しい医療が行われるよう努力しています。