脳神経外科
診療スタッフ
川瀧 智之(かわたき ともゆき) 科部長 | 日本脳神経外科学会 専門医 日本がん治療認定医機構 認定医 |
齋藤 総((さいとう そう) 医師 |
川瀧 智之(かわたき ともゆき)
1992年 山梨医科大学(現山梨大学)医学部卒
2015年 山梨大学 脳神経外科 准教授
2021年 山梨大学 脳神経外科 病院教授
2022年 現職
資格
日本脳神経外科学会専門医
がん治療認定医
Neurologia medico-chirurgica(日本脳神経外科学会学会誌)査読委員
山梨大学脳神経外科学講座非常勤講師
「ひとこと」
患者様に寄り添った医療を提供していきます。どうぞよろしくお願い致します。
脳神経外科の紹介
日本脳神経外科学会専門医訓練施設認定
当科は、平成11年に新病院移転に伴い新設され、脳卒中を中心とした地域の救急医療に貢献して参りました。科のモットーとしては、“患者や家族に寄り添った的確な医療を提供すること”で、丁寧な診療を心がけています。
外来診察は、火曜日から金曜日の午前中に原則、予約制ですが、新患や救急患者は常時対応しています。自宅退院後、病状が安定した患者様は、地域のかかりつけの先生への逆紹介も積極的にすすめております。
一次脳卒中センターとしての役割
当院は、「一次脳卒中センター」に認定されております。「一次脳卒中センター」とは、地域の医療機関や救急隊からの要請に対して、24時間365日、脳卒中や脳卒中を疑う患者を受け入れ、担当医師が、患者搬入後可及的に速やかに診療を開始できる施設です。脳内出血、クモ膜下出血、脳梗塞の症例について迅速な診断と治療を進めて参ります。また、急性期を過ぎて、すぐに自宅退院が困難な患者様には、回復期リハビリ病院への転院を医療連携室とも連携してスムースに進めています。
急性脳梗塞の対応
脳の血管がつまって脳組織の血行が悪くなり発症する脳梗塞に対する治療は、近年、発展しており、静注血栓溶解療法(血栓を溶かす薬)としてrecombinant tissue-type plasminogen activator: rt-PAという点滴から使用できる治療が可能になり、当院でも導入されております。発症してから4.5時間以内しか使えない薬ですので、より安全迅速に投与ができるよう院内体制を整備しております。さらに、血管内手術としてカテーテルを使用した血栓回収療法という治療が、脳梗塞治療の治療成績を劇的に改善できる可能性が期待されております。当院は、山梨大学や県立中央病院の近隣であり、患者の予後改善に寄与できるよう迅速な連携を深めています。
脳腫瘍の診断と治療
脳腫瘍といっても発生部位、悪性度、年齢、臨床症状などにより治療戦略は全く異なります。また、転移性脳腫瘍については、癌治療における分子標的薬の発展により治療選択枝が増え、最適な治療は症例ごとに異なるといっても過言ではありません。当院では、放射線治療も可能ですので、手術、化学療法・放射線治療などを組み合わせ各症例に応じた最適な治療法を提供いたします。より集学的な治療が必要であれば、大学病院、ガンマナイフ、サイバーナイフ施設を含め治療連携も図っています。
頭部外傷
交通事故や転倒に伴う頭部外傷の患者が増えています。打撲直後のみではなく、数か月たってから頭のなかに血液状の液体がたまってくることがあります。ご心配なときにはいつでも受診可能です。
頭痛、片頭痛、しびれ、めまいなど
頭痛、しびれ、めまいについては、不定愁訴ながら頭蓋内、脊髄、末梢神経障害などに起因していることがあります。片頭痛に悩んでいる方には朗報で、片頭痛に対して予防効果のある抗体治療が保険適応になりました。お気軽にご相談いただければ幸いです。
主な疾患
脳腫瘍(髄膜腫、神経膠腫、下垂体腫瘍、神経鞘腫、転移性脳腫瘍他)頭蓋底腫瘍、くも膜下出血、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、高血圧性脳内出血、脳梗塞、頚部内頚動脈狭窄症、外傷性頭蓋内出血、慢性硬膜下血腫、水頭症、片側顔面痙攣、三叉神経痛 等