免疫血清検査部門
私達の体の中では、細菌やウイルスなどの健康を脅かす病原体や花粉などの異物、また体内に発生するがん細胞などから身を守る働きが常に起こっています。これを生体防御システム(免疫)と呼んでいます。
病原体(抗原)に対して特殊のタンパク質による免疫(抗体)が作られることを「抗原抗体反応」といい、免疫血清検査の様々な分野で応用されています。
1.)感染症検査と血中薬物検査
HBs抗原、HCV抗体等の肝炎ウイルス検査やHIV、梅毒検査等を行っています。
ジゴキシン血中濃度や、バンコマイシン血中濃度などでは血清濃度と治療効果や毒性との間に強い相関が見られることがあります。
血清中の濃度を最適な濃度に保つことによって最適な治療効果が得られ、薬物中毒などを防ぐことができます。
「アーキテクトi2000SR」
2.)甲状腺ホルモン、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)などのホルモン検査
甲状腺機能異常の診断や、心不全の評価、心肥大、心筋障害の有無などは診療前検査としての依頼も多く、診断に欠かせない検査となっています。
「AIA-CL2400」
3.) 腫瘍マーカー検査
腫瘍マーカーとは、正常細胞ではほとんど産生されず、腫瘍細胞特異的に産生される物質のことで、がんの補助診断、治療効果の判定、再発のモニターなどに使われます。
がんの種類によっていくつかのマーカーを組み合わせて検査します。
「ルミパルスG1200」
「ルミパルスL2400」