専門看護師・認定看護師の紹介
専門看護師、認定看護師はチーム会を開催しており、分野を超えて院内研修会の企画や活動を共有する場があります。
2024年10月更新
専門看護師 | がん看護 |
認定看護師 | 小児救急看護 |
感染管理 | |
緩和ケア | |
糖尿病看護 | |
慢性呼吸器疾患看護 | |
皮膚・排泄ケア | |
認知症看護 | |
摂食・嚥下障害看護 (特定行為研修修了1名含む) | |
がん化学療法看護 | |
手術看護 |
がん看護
がん看護専門看護師としての活動は、患者さんやご家族の気持ちにあたたかく寄り添い、つらい症状の緩和や治療を続けながら生活していくための対処方法を提案しながらその人らしい生活を送れるようにスタッフ、医師や多職種と協働して支援しています。また、がん関連の認定看護師と情報共有を図り、院内スタッフへの助言やがん看護のスキルアップを図っています。
リンパ浮腫外来では、限られた時間の中でより効果が期待できる方法を形成外科・皮膚科・循環器内科医師と協働し、セルフケアに向けた支援を提供しています
小児救急看護
小児救急看護認定看護師は来院してきた子どもへの看護ケアを行うだけなく、社会的問題となっている子ども虐待への対応や育児支援などの役割も担っています。子どもの権利と尊厳を守ることを基盤として、健やかな成長発達のために家族を含めた支援を院内のスタッフとともに行なっています。
感染管理認定看護師
感染対策は、患者さん・職員・来院される方を院内感染から守ることを目的としています。目的達成のため、患者さん・職員・来院される方を取り巻く治療・療養・勤務等の環境を、感染が起きにくい、感染リスクが低いものとする必要があります。そのため、医師・薬剤師・検査技師等の多職種とチームを組むと共に院内の関係部署と連携することにより、感染対策に関する知識・技術の啓発、研修会、院内巡視、耐性菌等の検出状況の把握、マニュアル作成等の活動を行っています。
緩和ケア認定看護師
当院には緩和ケア認定看護師が4名在籍しています。各自が知識と技術と経験を活かし、現場でスタッフ、医師、多職種と連携しながら症状マネジメントを行い、苦痛症状の緩和に努め患者さんご家族中心の医療・ケアを提供しています。また、がん看護チーム会を立ち上げ、がん関連の認定看護師、がん看護専門看護師と情報共有を行い協働し、院内スタッフのがん看護のスキルアップを図っています。
主な活動内容は、①配属部署での患者さん、ご家族への直接的ケア、②看護スタッフへの指導・教育、③がん看護関連の院内学習会講師やファシリテーターを担当、④外来や病棟でがん患者さんの面談に同席し、患者さんご家族のサポート、継続看護に努めています。今後も活動を通して緩和ケア認定看護師の魅力を伝えていきたいと思います。
糖尿病看護認定看護師
当院では、糖尿病看護認定看護師が1名在籍しています。認定看護師としての活動は、主に、外来に通院されている患者さんや御家族に対して、療養に関する指導や相談を行っています。療養に関する指導や相談は、患者さんと御家族が病気との付き合い方、管理方法、対処方法をみつけることを目的として行っています。また、看護師が患者さんとともに、長期的に足のケアを行うことで、患者さんは足に関する悩みを相談したり、自身が行えるケアを取り入れたりという反応もみられています。
これらの活動は、一人で行うことが困難であり、所属部署の上司や看護師の理解や協力を得て行っています。また、関わる医師や管理栄養士、糖尿病療養指導士の資格を保有している看護師とも連携・協働して活動を行っています。今後も、糖尿病看護認定看護師としての、役割・機能を果たせるように努めていきたいと考えます。
慢性呼吸器疾患看護認定看護師
当院には1名の慢性呼吸器疾患看護認定看護師が在籍しています。
病院内の呼吸サポートチームの一員として、院内の呼吸ケアの向上や人工呼吸器からの早期離脱に向け多職種とともに活動しています。
COPDや間質性肺炎、喘息などの慢性呼吸器疾患患者さんに対し、それぞれの病態や症状に応じた運動療法や栄養療法等の呼吸リハビリテーションを実施していきたいと思います。慢性呼吸器疾患の治療は、長期にわたるため自己管理がとても大切です。患者さん自身や御家族が、病状に応じた自己管理方法を獲得し、その人らしく「病とともに生きる」ことを支援していきます。
皮膚・排泄ケア認定看護師
当院には2名の皮膚・排泄ケア認定看護師が在籍しています。1名は褥瘡管理者として、褥瘡保有者への対応や外傷、下肢創傷、フットケア、スキントラブル、瘻孔管理など幅広く、組織横断的に活動しています。1名はスキンケア外来(主にストーマ保有者の療養指導)で専門的な看護ケア、スタッフ育成を行っています。
褥瘡管理者は、退院支援部門に在籍しており、入院中の褥瘡管理全般を担いながら、褥瘡や創傷を保有したまま退院、転院する患者さんに対し、スタッフへの助言や医師、多職種との調整を行っています。退院後も、定期通院する褥瘡や創傷患者さんの処置や療養を支援するため、皮膚科や形成外科医師らと協働し、個別性に応じた療養の支援を行っています。必要に応じて、訪問看護師から依頼を受けて同行訪問をする体制も整えられています。
認知症看護認定看護師
当院では2名の認知症看護認定看護師が、病棟と外来に在籍しています。超高齢化社会に伴い、急性期病院におきましても、認知症を持つ高齢の患者さんが、年々確実に増加してきています。認知症の患者さんは、環境の変化に対応できず混乱し、様々な症状が引き起こされます。そのような患者さんが安心して、治療が受けられるようスタッフと協力しながらケア方法の検討を行っています。また外来では、ご本人やご家族の相談対応を行っています。
摂食嚥下障害看護認定看護師(特定行為研修修了1名含む)
患者さんの摂食・嚥下評価を実施し、口腔ケア方法、食形態の調整、摂食嚥下障害のリスク管理を実施しています。そして、職員に対してのコンサルテーションを実施し、知識・技術を共有し、「食べる」ことを一緒に考えています。患者さん・家族の「食べる」ことを支えるために、「食べる」権利を守り、希望に寄り添った看護を提供しています。
がん化学療法看護認定看護師
当院ではがん化学療法看護認定看護師が1名在籍しています。がん薬物療法分野では新規薬剤の導入や他剤併用により副作用マネジメントが複雑化しています。活動としては日々情報のアップデートに取り組み、部署横断的に直接患者さんへの関わりや、スタッフ指導などを行っています。抗がん剤治療を受ける患者さんとご家族が、安全・確実・安心でかつ安楽な治療が提供できるよう、環境づくりに努めています。診断を受けて抗がん剤治療を始めるとき、治療中、治療をやめたいと感じるときなど、患者さんや支えるご家族の方々の思いにより添い、その人らしく意思決定ができるよう心がけ支援しています。
手術看護認定看護師
「手術」を受けるというということは、患者さんにとっては一大ベントとなります。手術に挑むまでに、不安を抱えながら様々な葛藤の中で手術を決心し、スケジュール調整を行なってきています。精神的な援助とともに合併症予防を心がけ、予定通りに自宅療養・社会復帰できる様に患者支援することは重要です。手術を受ける患者さんと、それを支える家族も一緒に治療を乗り越えるチームとして、手術前の麻酔科受診の時から不安や疑問点を聞き必要な指導や相談に関わり、安心して手術を受けることができる専門的な看護介入を行なっています。また、施設内の手術看護の知識と実践能力が高まるようなスタッフ育成を心がけ、手術看護の質の向上に努めています。