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大腸・肛門外科センター
大腸・肛門外科センターとは
日本人の死亡原因第一位を占める「がん」のなかでも、大腸癌は近年増加の一途をたどっています。
山梨県でもがん罹患者数(がんにかかった人の数)では大腸癌が第1位(2011年)でした。
このような状況のなかで、大腸癌の外科治療を柱に大腸・肛門疾患を専門的に行うため、2016年6月に大腸肛門外科センターを設立しました。
大腸疾患に経験豊富な外科医師3名が診療にあたります。
また、良性の肛門疾患(痔核、痔瘻、裂肛等)や骨盤内臓器脱(直腸脱、直腸瘤)の外科治療も行います。
担当医師
- 飯野 弥(センター長)
- 角田 元
- 安留 道也
診療内容
- 腹腔鏡手術
近年大腸癌手術は腹腔鏡手術が主流となってきています。当院でも腹腔鏡手術を積極的に取り入れており、最近は大腸癌手術のかなりの部分を腹腔鏡手術で行っていますが、あくまでも安全性と根治性を第一に考えてその適応を決定しています。 - 機能温存手術
直腸癌の治療では可能な限り肛門を温存する機能温存手術を目指しています。
癌の進行度によっては術前に放射線治療と抗癌剤治療を組み合わせた化学放射線療法を行うことで癌を縮小させてから手術を行っています。 - 術後管理
担当医を含めた医師団が毎日廻診することで、術後の状態を細かくチェックしています。 また、退院後は担当医の外来で適宜検査を行いながら経過観察いたします。 - 抗癌剤治療
進行再発大腸癌に対しては、病状に応じて最適の抗癌剤治療を行います。
治療は外来通院治療室で専任のスタッフが担当する以外に、入院での治療も可能です。 - 癌以外の大腸疾患
痔核、痔瘻、裂肛等の良性肛門疾患、直腸脱、直腸瘤などの骨盤内臓器脱に対する外科治療を行っています。 - 痔核手術・痔瘻手術・直腸脱手術
痔核手術は従来の痔核切除術にジオン硬化療法を組み合わせた併用療法を行っており、術後の疼痛減少、術後出血の抑制に効果をあげています。
痔瘻手術では複雑なものに対してはシートン法による機能温存を優先した手術を行っています。また、2022年よりクローン病の難治性痔瘻に対する再生医療等薬品であるアロフィセル®の使用認可を取得しており治療を行っています。
直腸脱手術は侵襲の少ない経会陰的手術に加え腹腔鏡下直腸固定術も行っています。 - 人工肛門の方のケア
人工肛門に対する定期的な診療を週一回2名の専門看護師が行っています。他院で手術を受けられた方でも対応いたします。(スキンケア外来)
対象疾患
大腸癌、骨盤内悪性腫瘍、転移・再発大腸癌、炎症性腸疾患、肛門良性疾患(痔核、痔瘻、裂肛)骨盤内臓器脱(直腸脱、直腸瘤)、人工肛門造設された方のケア
診療実績
大腸肛門外科センター発足(2016年6月)以降、大腸・肛門疾患の手術件数は増加傾向にあります。
また、大腸癌切除術や虫垂炎手術はほとんどが腹腔鏡手術でおこなわれています。
手術件数
大腸癌切除症例数
痔核、痔瘻、裂肛手術件数
直腸脱(骨盤内臓器脱)手術件数
大腸肛門外科センター発足(2016年6月)以降、特に肛門疾患(痔核、痔瘻)の手術件数増加が目立っています。また、直腸脱の手術件数も増加傾向で、直腸脱再発例や直腸脱に子宮脱等を合併した骨盤内臓器脱に対しては腹腔鏡手術も行っており、良好な成績を得ています。
外来のご案内
水曜日・金曜日の午前中(8:30~11:00)